サスペンス映画

映画「シャッターアイランド」感想レビュー|信じていた真実が、最後に崩れ落ちる

【どんな映画?と聞かれたら】

孤島に建つ精神科病院で患者が失踪し、連邦捜査官が調査に乗り込む心理サスペンスです。「何かがおかしい」という感覚が積み重なり、真相に近づいたと思った瞬間、まったく予想外の方向へ話が転がります。

【作品情報】

公開:2010年
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ

【あらすじ】

連邦保安官のテディ・ダニエルズは、孤島に建つ精神科病院「アシュクリフ病院」へ向かいます。重篤な患者の一人が密室から忽然と消えたというのです。しかし島に足を踏み入れた瞬間から、何かがずれている。職員の態度、患者たちの言動、そして繰り返す悪夢。テディは亡き妻の記憶と、島に隠された陰謀の影を追いながら、真実へと近づいていきます。

【見どころ】

この映画の一番の魅力は、「何かがおかしい」という感覚がじわじわ積み重なっていくテンポです。島の不気味な雰囲気、職員や患者たちの言動、テディ自身が見る幻覚や悪夢。どれも「何かある」と思わせながら、なかなか答えを見せてくれません。観ているうちに、自分もテディと一緒に島に閉じ込められていくような感覚になってきます。

テディが抱える過去の傷も、物語に深みを与えています。亡き妻への想いや、戦争で負った心の傷が、捜査の合間にじわりと滲み出てきます。捜査が進むにつれ、島の謎とテディ自身の内側が少しずつ絡み合っていく感覚がたまりません。「島の陰謀を暴くのか、それとも主人公自身の何かが暴かれるのか」という緊張感が最後まで続きます。

そして終盤のどんでん返し。予想していた方向とはまったく違う場所へ連れていかれ、頭の中でピースがはまる感覚があります。見終わった後にもう一度最初から見直したくなり、「あのシーンはそういう意味だったのか」と序盤からの伏線に気づかされます。二度観ると、また違う景色が見えてくる映画です。

レオナルド・ディカプリオの演技も見逃せません。疑念と恐怖と使命感が入り混じった捜査官を全身で体現していて、彼が画面に映っているだけで物語の緊張感が一段上がります。重苦しい空気の中に少しずつ亀裂を入れていくような展開の積み重ね方も見事で、最後まで一切気が抜けません。

【こんな人におすすめ】

  • どんでん返しのある映画が好きな方
  • 心理サスペンスが得意な方
  • 見終わった後もしばらく頭に残る映画が見たい方